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私の留学理由
人それぞれ留学の目的は違うと思います。ワーキングホリデー、語学留学、短大、4年制大学、大学院。十人十色です。
さて私は24歳で日本の大学院を修了し、その年の8月からアメリカはハワイ州にあるUniversity of Hawaii at Manoaの大学院に留学しました。なぜハワイなのかについても後程お話しようと思います。ではなぜJakelish(当時24歳)は留学したのか?
①中学生の時からアメリカに憧れていた!
単純にアメリカへの憧れです。気づいた時にはなぜかアメリカに憧れを持っていました。何がきっかけだったのかは全く覚えていません。とにかくアメリカの生活、アメリカ英語に憧れいつかはアメリカへという希望を持っていました。英語できたらかっこいいしモテる!と思っていたのも理由です。(笑)
②英語を教えるにはやっぱり留学!
教えられる生徒にとってどのような先生がいいでしょう。留学を経験して、英語もネイティブらしく発音でき、いろんな話の引き出しのある先生。もしくは留学経験もなく、ただ普通に英語を教えてくれるだけの先生。
どちらに魅力を感じるだろう?そう自分に問うたとき前者でした。好かれたいと思ってやるわけじゃないけど、他人に刺激を与えられる先生でありたい!それが留学への後押しになりました。また留学前にも日本で修士課程を終え、さらに知識を深めるために渡米しました。
③日本という国が生きづらく感じていた!
日本に生まれ、日本で育ってきたはずなのにいつの頃だろう。自分が日本人であることを嫌に思うようになった。経済の悪化であるとか、治安の悪いニュースであるとか。この国にうんざりしたんです。
あと、なかなか意見の言えない社会であること。例えば友達同士でも空気読まないといけないとか、年上には意見したらあかん雰囲気とか。言いたいことははっきりいいたい性格なんです。なら日本では無理だからアメリカに行ってしまえ!ってな感じでアメリカに行きました。
なぜハワイなのか?
もともとハワイに留学する気はありませんでした。旅行でも行ったことないのに。考えてみてください。留学生、旅行者、日本語ができるハワイアンに囲まれる生活。どこで英語を使う必要があるのでしょう?簡単に人に頼れる環境では何も身につきません。ではなぜハワイか?
もともとは本土を考えていたのですが、希望していた大学のinternational studentの授業料、滞在費、その他で予算が2000万!だったんです。。。行けるわけないやん。。。。。
ハワイ大学は400万(当時2011年)、5分の1!ハワイ大学の第二外国語研究科(応用言語学)はその分野では歴史ある研究科で著名な教授の方々もいらっしゃるのでそこに決めました。
自分の能力の低さに絶望
自信満々で渡米したJakelish。ただし待ち受けていたのは大きな壁だらけ。ちなみに渡米前はTOEIC845、TOEFL100、駅前留学には7年通う、それまでに留学経験はなし、といったスペック。
Health Centerで
受付で手続きをする際に、受付の女性に話しかけることはできたものの、相手が何を言ってるのかさっぱり理解不能に陥る。予防接種"Vaccination”くらい言えたらもっとスムーズにできたのにそれも言えず、絶望!奥から日本語が少しできる担当者が出てきてくれたのが救い。
授業で
本当の絶望は授業中にあった!大体予想はできますよね?はい、理解できない会話がバンバン飛んでいる!(笑)ペアワーク、グループディスカッション、グループプロジェクト。日本でも数こなしてないし、コミュニケーション取れへんわで気が狂う。。。
水道屋のおっちゃん
一人暮らしをしてたんですけど、水道の水が漏れてplumber読んだんですけど、その人がポリネシア系の人で英語しゃべってんねんけど全く理解できないくらいひどい。。。。やばいでしょ(笑)
周りの人に迷惑をかけた
今でも情けなく思ってるんですけど、多くの人に迷惑を掛けました。「日本に帰る」っていって結局帰らなかったり。あんなけ人に迷惑かけてしまって、心配してくれていてありがとう。あのときはごめんなさい。とはまだ言えていない。。。。
結果、親父に電話
昨年他界してしまった父親に「もう限界や」って電話したんです。父親に泣いて電話したのはあれが最初で最後でした。
人種差別を初体験
日本にいて人種差別されることってないですよね?日本では部落差別がいまだにありますが。
夜、日本人の友達とお酒を飲んで寮に帰る途中、車の中から"Jap"と叫ばれボールを投げられたんです。その時私は初めて"Jap (旧日本軍を卑下した呼び方)"の意味を知り、人種差別というものを経験しました。
またバスに乗っていると、後ろに搭乗していたハワイアンに鼻〇を付けられたこともありました。相手はこちらが当然日本人であることはわかっていたはずです。その時以上に怒りを我慢したときはありません。
日本の外に出ればどのような形であれ人種差別は経験することと思います。
留学を通して学んだこと
いろんな経験を通してこそ学びがあります。何もしないことこそ無知であり、経験がものを言います。
両親という存在のありがたさ
やっぱりこれでしょう。ただ国内で一人暮らしするだけでは本当の意味で親へのありがたみは感じれません。すぐ助けを求められますからね。けど、国が違えばそうはいきません。何があってもすぐには助けてもらえません。なんでも自分でしなくてはいけません。
そんなことで、私自身、自分が両親から独り立ち(be independent of my parents)できていないことに気づかされました。それからは何百倍も両親へ感謝しています。他界した父親へは感謝しかありません。
日本という国の素晴らしさ
日本が嫌で海外に飛び出したわけですが、当たり前の環境から抜け出して客観的な視点からものを観れるようになって日本という国がどれだけ素晴らしいかを理解し、日本国民として母国を誇りに思えるようになりました。
おもてなしが素晴らしい
特にハワイだったからかもしれませんが、サービスはめちゃくちゃ悪いですよね。それになんでチップ払わなあかんの?日本にチップ制度あったら倍以上ははらわないとあかんで!っていうくらい日本のほうがサービスはいいです!考えてください。日本ならコンビニの店員さんが「いらっしゃいませ」「あたためますか」「ありがとうございました、またおこしください」っていいますよね?日本人にとってはこれが普通ですが、海外は違いますから。日本のサービスは世界一です!
やっぱり日本食
ご飯は断然日本食!和食がやっぱりおいしいし、食材のクオリティもやっぱり日本がダントツ!本物の(authentic)日本食がアメリカで食べられ続けられるならアメリカにいてもいい(笑)食事が合わないから永住はいやかな。
テレビが面白い
大阪人だからでしょうか。お笑い番組は英語のものを観ても面白くありません。。。吉本新喜劇が最高です。
気遣いできるのは日本人だけ
気遣いというのがしんどくて海外に脱出したわけですが、アメリカ人のダイレクトな表現であったりとか、「もっと気を遣えよ」っていうような状況があった時に、日本人の相手への気遣いというのは素晴らしいものだと感じました。日本人がもっと柔軟(flexible)になったら世界最強の人種になると思います(笑)
これから留学したい人へ
留学をしたからといって英語がすぐ上達することは決してありません。上達する人は必ず自分で行動しています。時には人に助けを求めることもあるでしょうが、基本的には自ら進んで物事に取り組んでいます。
もし今あなたにそのような気持ちがなく、人に頼ってしまう性格なのであれば今はまだ留学するときではありません。自分の意志で今の現状を変えたい、何とかしたい。そう思えるようになれば留学してください。留学を通して自己の成長を感じられると思います。
留学は外国語を身に着けるから行くのではなく、自分を人として成長させるための手段だと私は思っています。留学を通して得た経験が財産となり武器になると思います。自分自身で道を切り開いてください。